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放課後等デイサービスの集団療育と個別課題とは?~那覇の児童デイサービスまはろの事例から

放課後等デイサービスで提供される療育には集団療育と個別療育があります。
名前からなんとなく想像はつくものの、具体的にどのようなことをしているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では那覇・宜野湾の児童デイサービスまはろの事例を交えつつ、集団療育と個別課題の違いやそれぞれの特徴について解説しています。

放課後等デイサービスにおける療育とは


療育とは医療と教育をあらわした造語で、本来肢体不自由児の社会的自立を目的とした支援に使われていました。
支援というのはおもに以下の三種類を指しています。

・日常生活をスムーズに送れるよう子ども本人に行う支援や療育=発達支援
・保護者の相談を受けつけたりレスパイトケアを提供する=家族支援
・地域ぐるみで障がい児と保護者を見守りサポートする=地域支援

放課後等デイサービスでは総合的な支援を行っていますが、この記事ではおもに本人に対して行う療育について解説したいと思います。

集団療育とは

集団療育とはグループでの活動を通して、集団行動のルールや社会性を学んでいく療育です。
集団に合わせて行動する力や他の子どもとの関わり方、感情のコントロールなど学校生活をはじめとした集団生活に欠かせないソーシャルスキルやコミュニケーション能力の向上を目指します。
人数の単位は課題によって異なりますが、2人から数人程度で行うことがほとんどです。

他の子どもたちと接することで目標設定やモチベーションアップにつながりますし、対人スキルや言葉の選び方を学ぶきっかけになるというメリットがあります。
一方で集団行動に強い苦手意識を持っている子どもには、刺激が強すぎてストレスになることもあります。
個々の障がいに合わせた集団療育には、スタッフの高いスキルと連携が必要です。

個別課題とは

個別課題とはスタッフとマンツーマンで行う療育のことです。
個々の発達状況や困り感に合わせてきめ細かな支援を提供できるだけでなく、マンツーマンで個々のペースに合わせて行うので子どもが成功体験を積み重ねやすいという特徴があります。
指導するスタッフとこどもの距離が近いので、信頼関係を築きやすいのもメリットといえるでしょう。

一方、他の子どもと接点がないので、個別療育だけではコミュニケーション能力が培われにくいという問題があります。
また、個別療養に力を入れている事業所が限られているのも特徴です。

児童デイサービスまはろで行われている療育


児童デイサービスまはろでは障がい児福祉の高い知識と経験を積んだスタッフと、リハビリ専門職による療育を行っています。
集団療育と個人課題、それぞれメリットとデメリットがありますが、まはろではそれぞれの長所を活かし「できること」「好きなこと」を増やしていく療育に取り組んでいます。

ここでは、児童デイサービスまはろで行われている療育について集団療育と個人療育の観点からご紹介しています。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、社会で人と関わりながら生きていくための能力(ソーシャルスキル)を身につけるためのトレーニングです。
障がいを抱える子どもたちのなかには自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、お友達とのコミュニケーションに困り感を抱えている子も少なくありません。

まはろで行っているSSTは医療リハビリ施設との協働によって開発したプログラムを用いており、障がい児の多くが苦手とする人と人との関わり方を無理なく身につけていくことができます。

SSTは集団療育に分類されるものですが、まはろではSSTプログラムの実施にあたって現場のスタッフが専門の研修を受講しており、子どもに苦手意識を持たせることがないよう明るく楽しく指導します。基準人員よりもスタッフを多く配置しているので、子どもたち一人ひとりにしっかり目を配ることができるのもポイントです。
SSTでは以下のようなトレーニングを行っています。

・あいさつを適切にできるよう支援する
・ゲームやロールプレイを用いて、相手の気持ちを読み取る練習をする
・ロールプレイでシナリオに沿って会話のキャッチボールをする

運動療育

運動療育は運動を通して身体機能の向上、体の使い方を学ぶ療育です。
自己肯定感やチームワークの向上など、精神面や社会性を育むという目的もあります。

児童デイサービスまはろではやる気スイッチグループと東京大学深代千之教授の監修による発達障がい児向けの運動療育プログラム(スポーツカリキュラム)を行っています。
「走る」「跳ぶ」「投げる」「打つ」「捕る」「蹴る」「組む」「バランス」「リズム」という9つの基本動作を学び、身体機能の向上などを目指します。

障がいを持つ子どもは集団で行うスポーツや運動のなかで失敗を経験しているケースが多く、身体を動かすことに苦手意識を持っているケースが多くみられます。
児童デイサービスまはろでは100以上のカリキュラムを用意しており、児童の発達や障がいの度合いに合わせてきめ細かな調整を行っています。

児童デイサービスまはろで行われるスポーツカリキュラムのもうひとつの特徴として、個別カリキュラムと集団カリキュラム両方を展開している点が挙げられます。
個別カリキュラムでは子どもたち一人ひとりに毎月の取り組むべき課題を設定したうえで、週に1回から2回、体育館や療育室でマンツーマンで体を動かします。
子どもが苦手としている基本動作を集中的にトレーニングしたり、スポーツへの苦手意識を減らすためのプログラムを行います。

集団カリキュラムではチームで協力しながら運動を行い、集団生活におけるリーダーシップや励まし合いを学んでいきます。
スポーツによって芽生えた集団行動への苦手意識を払しょくして、社会性や協調性を身に着けていくことを目指します。

このスポーツカリキュラムでは週1回80分の授業を3か月間受講することで、運動能力を平均30%向上させられるといわれています。
また、児童デイサービスまはろには、全事業所に理学療法士などのリハビリ専門職が配置されています。
スペシャリストの視点から子どもの発育状況や障がいの度合い、目標に合わせて必要なプログラムやアプローチを組み合わせているのも特徴です。

学習支援

学習に関する「できること」「得意なこと」と「苦手なこと」「難しいこと」は子どもたち一人ひとり異なります。
特に注意欠陥多動性障がい(ADHD)や学習障害(LD)を抱えた子どもは、クラスでの1人の先生と大勢の生徒という集団での学習が適さないケースもあります。
机の前にじっと座っていられなかったり集団行動がうまくできず、学習自体に苦手意識や困り感を持っているというご相談も聞かれました。

児童デイサービスまはろでは、障がい児の学習に特化した専用ソフトを用いた学習支援を行っています。
学習支援をサポートするスタッフは、障がい児の学習について深い専門知識を持つスペシャリスト揃いです。
専用ソフトを効果的に用いて障がい児がやる気を持って学習を継続できるように、時間配分やアプローチにもきめ細かな配慮を行っています。

学習支援のための専用スペースである学習指導室は、児童が集中して学習することができるよう環境づくりにも気を配っています。

児童デイサービスまはろには専門的知識を持ったスタッフが多数在籍しており、一人ひとりに合わせて最適な支援計画を提供しています。
まはろに興味を持たれた方は、ぜひ見学&無料体験をご検討ください。